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医研について

ごあいさつ

理事長 江里川 毅の画像 わが国の医療は、医療にかかわる多くの人たちの努力や国民皆保険制度により、世界最高水準の平均寿命や高い保健医療水準を実現し、国民が等しくその恩恵を享受しています。

しかしながら、団塊の世代が高齢者層に移行するなど高齢化の一層の進行、生活習慣病の増大など疾病構造の変化、さらには不断の医療技術の高度化に伴い、国民医療費は増加し続けています。この費用をどう賄っていくか、大きな課題になっています。また、国民の需要に見合った効率的な医療供給体制、介護との連携を踏まえた在宅を中心とする地域でのサービス体制、そのような医療サービス体系の在り方も大きな議論になっています。生殖医療、遺伝子治療、万能細胞を使った再生医療などの科学技術の進歩、人間の尊厳などの倫理的側面、現在の医療はそのような難しい議論にも直面しています。

この医療科学研究所は平成2年に創設され、創設以来22年にわたって故森亘氏(元東京大学総長)が理事長を務めてこられました。森前理事長は、医療が単に経済的視点から論じられる弊害を越えて、より深く、人間の真の幸福に結び付けて考えられるようにすべきであるという視点に立って、この研究所の名前でもある「医療科学」ということを大事にしてこられました。私もまた、森前理事長の志すところを引き継ぎ、発展させてまいりたいと思っています。

医療科学研究所は、医療と経済の調和、需給の長期安定のみならず、医療を取り巻く様々な課題を踏まえつつ、新しい時代の医療を社会の合意の下に模索すべく、広くわが国の各分野の英知を結集し、考察を進める場としての役割を担うことで、わが国の医療と福祉の発展に寄与してまいります。

公益財団法人 医療科学研究所
理事長 江利川 毅