公益財団法人 医療科学研究所

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PROJECTS医研の事業

「美しき有終」プロジェクト(2020-2021年度)

プロジェクトのねらいと概要

認知症末期には、本人が自分自身を表現することに困難があるため、個別性のある「望ましい最期」を実現する意思決定に障壁がある。そのため、本人にも家族にも専門職にも不安や葛藤が生じやすい。本研究は、認知症末期において、本人の意向を尊重した意思決定支援とはどのようなものか、どのような環境・仕組みを作って実践しているか明らかにした。

2020年度は、認知症当事者とその家族が望む最期を支援するための基礎的情報を整理し、日本の認知症緩和ケアの発展の道筋を探るため、認知症末期の看取りをテーマに文献レビューを実施した。

2021年度は、QOL・QODDを重視した「望ましい最期」を個別に実現するための岐路となる終末期の意思決定に焦点を当てた。進行した認知症の患者が、生活・療養して最期を迎える代表的な3つの場である医療療養病床・特別養護老人ホーム・在宅ケアを調査して、認知症末期にある人の意向を尊重した意思決定支援とはどのようなものか、どのような環境・仕組みを作って実践しているのか明らかにした。

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