2026年8月19日
健康の第3の柱「社会的ウェルビーイング」が拓く医療の未来
開催のご案内
公益財団法人医療科学研究所は、2026年9月12日(土)「健康の第3の柱「社会的ウェルビーイング」が拓く医療の未来」をテーマに医研シンポジウム2026を開催いたします。
本シンポジウムは会場開催(全社協・灘尾ホール)とオンラインシステムを使用したWeb配信で同時開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
<開催趣旨>
健康を身体と精神だけで捉える時代は終わりつつある。
孤独・孤立や社会的孤立が健康に深刻な影響を及ぼすことが明らかとなる一方、文化や自然との関わり、生きがいや人生の意味といった、人が「自分らしく生きること」を支える要素にも関心が高まっている。これからの医療には、疾病を治療するだけでなく、人々のウェルビーイングを総合的に支える役割が期待されている。本シンポジウムでは、「社会的ウェルビーイング」を健康の第3の柱として捉え、医療・保健・介護の中に実装するための課題と可能性を議論するとともに、それを起点として、人間の豊かな営みを包摂する新たな健康観と、それを支える医療の未来を展望する。
WHOは健康を、「身体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態(well-being)」と定義している。すなわち健康とは、病気がないことではなく、身体・精神・社会の3つの側面においてウェルビーイングが満たされた状態を意味する。しかし、この70年以上、医療や保健政策では身体的・精神的健康が中心となり、「社会的ウェルビーイング」は十分に取り組まれてきたとは言い難い。
近年、孤独・孤立や社会的孤立が心血管疾患、認知症、うつ病、さらには死亡リスクとも関連することが明らかとなり、人とのつながりや社会参加は健康を支える重要な基盤として世界的に注目されている。こうした流れを受け、WHOは2025年に公表した From Loneliness to Social Connection(Commission on Social Connection Flagship Report)において、「社会的ウェルビーイング」を健康の第3の柱としてあらためて位置づけ、その実現に向けた政策・研究・実践の推進を提言した。
日本では、孤独・孤立対策推進法の制定をはじめ、この分野の政策は世界に先駆けて展開され、特に高齢者ケアの領域では、社会的つながりを支える多様な実践やエビデンスが蓄積されてきた。一方で、医療や介護の保険制度への組み込みは十分とは言えない。しかし近年では、がんサバイバーへの就労・社会参加支援、精神科地域リハビリテーション、社会的処方に加え、文化芸術、スポーツ、自然活動など地域資源と医療・福祉を結びつける新たな取り組みも広がり始めている。
本シンポジウムでは、こうした国内外の動向や先進的な実践を踏まえ、社会的ウェルビーイングを医療に実装するための制度や実践のあり方を議論する。加えて、健康とは何か、医療は人々の人生や地域社会にどのような価値を生み出すことができるのかという、より本質的な問いについても考えたい。
パネルディスカッション座長
京都大学大学院医学研究科教授
医療科学研究所理事
近藤 尚己
| 座長基調講演 | 京都大学大学院医学研究科/医療科学研究所理事 | 近藤 尚己 |
|---|---|---|
| パネリスト | 社会福祉法人浴風会 認知症介護研究・研修東京センター センター長 | 粟田 主一 |
| NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク代表理事・内科医 | 高橋 都 | |
| 宇都宮市医師会 社会支援部担当理事 | 村井 邦彦 | |
| 東京藝術大学社会連携センター長/教授 | 伊藤 達矢 |
(敬称略)
- 後 援
- 厚生労働省
- 日 時
- 2026年9月12日(土)13:30~17:00
- 会 場
- 現地会場:全社協・灘尾ホール(東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビルLB階)
オンライン会場:Zoomウェビナー - 参加申込
- 入場無料・要予約
※積極的な会場でのご参加をお待ちしております(事前のお申込みが必要です)。
当日の講演動画は医療科学研究所ホームページにて、10月中旬より公開予定です。
本件に関する問い合わせ先
公益財団法人医療科学研究所
事務局 川村・今上
電話:03-5563-1791 E-mail:jimujimu@iken.org